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命の秤

辻村深月さんの小説「ぼくのメジャースプーン」を今日読み終えました。


とても面白かった。

ぜひたくさんの人に読んでもらいたいと心から思える、そんな本だった。

この本と出会えてよかったなんて思ったのはいつ以来だろう。



自分で言っといて何だが、「面白い」の一言では片付けたくない作品だ。


物語前半はいわゆる「現代の抱える矛盾」がテーマになっていると思った。

動物を残虐に、非情にころしても器物損害罪にしかならず、判決は執行猶予と罰金のみ。

しかしながら被害者はマスコミやネットにさらされ、多くの人が被害者を面白半分で中傷する。知りもしないのに。


この矛盾をひたすら赤裸々に、事実として淡々と述べながら物語は進んでいく。


中盤以降は「現代における犯罪への罪と罰」これがテーマだと思った。

小学4年生の主人公と大学教授の秋山先生との対話で話は進んでいく。

反省もせず自分だけのうのうと助かろうとする犯罪者に、いったいどんな罰を与えるべきなのか。

どうすれば反省させられるのか。

正解などないはずの答えを得るために主人公は必死に悩み、葛藤する。

それを先生は優しく、ときに厳しく受け止めヒントを与えてくれる。


途中からは泣きはしなかったものの何とも言えない切なさで心が包まれてばかりだった。

それは話の良さはもちろんのこと、辻村先生の文章力がなせるものであるとも思う。


最後に主人公がとった選択はとても大切な何かを教えてくれたような気がした。

「命を無駄にするな。勝手に投げだすな」

そんな誰もが分かってはいることを再確認させるような、切ない問いだった。


この本のことを忘れることはないだろう。いつかまた、かならず読みたい。

心から、そう思った。



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クレイドゥ・ザ・スカイ

大人は忘れていないだろうか。


自分は子供よりも優れている、知っている。


そう思っていないだろうか?


いつから醜態を晒すことを恐れるようになった?

その心はただの臆病者だ

理由だらけで囲まれたこの地上では、汚れてしまう。


ただ生きている、

そんなものに価値はあるか?


理由も、意味も、なにも必要ないはずだった。


いつから忘れてしまった?

どうして理由で身を汚した?

価値を探した?

何故。

何故忘れてしまった?


生きることを。


自分の空虚さを。


傷物語


学校の図書室にあったので今日借りました、傷物語。


そしてさっき読み終わりました。


なかなか面白かった。


なるほどなーて感じ。


化物語の時間軸的には前にあたる話なんだけど、こういう風につながっていくのかあって感じ。



後付けにしては、お話としてもなかなか面白かったし。


読みやすいし、すぐ読み終わるのでなかなかよかった。


『傷物語』ってそういうことなんだねー


これは確かに映画化したら面白そう。


うん、楽しみだ。

ナ・バ・テア

目を覚ませ、大人たちよ。

自分たちが人間の完成した形であり、

それに比べて子供は不完全な存在だ、

という理屈は、

死んだ人間が完成した姿であり、

生きているものはすべて不完全だ、

と言っているのに等しい。


気づいているか?


大人になる、という意味は、

死を意識して、臆病になる、

たった、それだけの価値。


ほとんど死んでいるに等しい

大人たちの戯言。


古来、人は、「死」を守り、

「死」に縋って、戦った。

生きていることの尊厳ではない。

生きているものに、できることが、

それしかなかったからだ。


大人が醜い理由は、戦おうとしない

その怯えた命にあるということに、

気づいているか?



森博嗣著「ナ・バ・テア」より


空を求めて

スカイクロラシリーズもスカイイクリプスを除けば、あと一冊で完結になった。


スカイクロラ、ナ・バ・テア、ダウンツヘブン、フラッタ・リンツ・ライフ、

そして次に読む、クレイドゥザスカイ。


この本を読んで、どれ程地上の人間が不自由な存在なのか思い知った。


キルドレは美しい。


地上のしがらみから逃げるように、空を求める。

ただ、それだけの為に生きているのだ。

いや、それが全てなのだ。


死や殺すことをこれ程美しいと思ったことはない。


キルドレの存在は地上の人間全てを否定しているかのようだ。


しがらみに囲まれ、自由という幻想に手を伸ばし続けることの愚かさ、いや滑稽さったらない。


そこにいる限り、自由も、生でさえも手にはいることはない。


それはそこにはないのだ。

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細かいことは気にせずに。

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