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命の秤

辻村深月さんの小説「ぼくのメジャースプーン」を今日読み終えました。


とても面白かった。

ぜひたくさんの人に読んでもらいたいと心から思える、そんな本だった。

この本と出会えてよかったなんて思ったのはいつ以来だろう。



自分で言っといて何だが、「面白い」の一言では片付けたくない作品だ。


物語前半はいわゆる「現代の抱える矛盾」がテーマになっていると思った。

動物を残虐に、非情にころしても器物損害罪にしかならず、判決は執行猶予と罰金のみ。

しかしながら被害者はマスコミやネットにさらされ、多くの人が被害者を面白半分で中傷する。知りもしないのに。


この矛盾をひたすら赤裸々に、事実として淡々と述べながら物語は進んでいく。


中盤以降は「現代における犯罪への罪と罰」これがテーマだと思った。

小学4年生の主人公と大学教授の秋山先生との対話で話は進んでいく。

反省もせず自分だけのうのうと助かろうとする犯罪者に、いったいどんな罰を与えるべきなのか。

どうすれば反省させられるのか。

正解などないはずの答えを得るために主人公は必死に悩み、葛藤する。

それを先生は優しく、ときに厳しく受け止めヒントを与えてくれる。


途中からは泣きはしなかったものの何とも言えない切なさで心が包まれてばかりだった。

それは話の良さはもちろんのこと、辻村先生の文章力がなせるものであるとも思う。


最後に主人公がとった選択はとても大切な何かを教えてくれたような気がした。

「命を無駄にするな。勝手に投げだすな」

そんな誰もが分かってはいることを再確認させるような、切ない問いだった。


この本のことを忘れることはないだろう。いつかまた、かならず読みたい。

心から、そう思った。



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